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AutoCAD以外のcadを使用したことのある方ならレイヤのことを知っている方もいらっしゃると思います。
cadで作図をするときに必要となります。
私としてはレイヤは、基本的な操作方法やコマンドなどとは別の問題だと思います。レイヤを設定すること自体は特に難しい操作方法はなく、なぜレイヤを使用する必要があるのか、ということを最初に考えてもらったほうがレイヤについて親しみがもてると思います。
レイヤを学ぶ
冒頭でレイヤという言葉を連発してしまいましたが、初めての方は、なんのこっちゃと思ったと思います。
私も始めてキャドの勉強をしたときレイヤのことは教本などに必ず出てきていましたが、その頃はいまいち何のために必要なのか、どのように使用すればよいのかよく理解できませんでした。
教本などではレイヤは日本語で「画層」と訳されています。
図面などはその画層が重なりあってできている、という風に説明されています。
今にしてみれば、その通りなのですが、やっぱり初心者にとっていまいち分かりにくい説明になっていると思い、私なりにレイヤについて説明したいと思います。
ちなみに今では新入社員の方には「できるだけレイヤはきちんと分けてくれ。」と頼んでいます。それだけレイヤというのはAutoCADの製図に欠かせない役割をしています。
では、私なりの説明をさせてもらいますが、
例えば建築図面を描くとしましょう。
建築物自体いろんなものでできています。
柱、壁、窓、扉、断熱材、その他多くのもの・・・
そして図面には寸法線や基準線、説明文、引きだし線、方位などなど図面の為に必要なものを描いていかなければいけません。
それらの名前を総称してレイヤというふうによんでかまいません。
たとえば壁を描くときは壁という名のついたレイヤを使用し、窓を描くときは窓と名前のついたレイヤを使います。(あくまでもたとえです)
それぞれのパーツがそのレイヤ(名前)によって分けられているのです。
実際に画像で説明しましょう。
私が適当に作った平面図です。
この世に存在しないものなので苦情は一切受け付けません。
では作成した順序をレイヤ名と一緒に紹介していきます。
@まずはグリッド(基準線)を描きました。
レイヤ名はgridとしました
A次に寸法線を入れました。
レイヤ名は寸法線としました。
B次に柱・壁を描きました。
レイヤ名は壁にしました。
C次に扉を描きました。
レイヤ名は扉にしました。
D次に窓を描きました。
レイヤ名は窓にしました。
E次に部屋内に備品を置きました。
レイヤ名はお宝にしました。
F次に部屋名を入れました。
レイヤ名は部屋名にしました。
G次に引き出し線を入れました。
レイヤ名は引出線にしました。
H最後に説明文を入れました。
レイヤ名はtextにしました。
(注)
レイヤ名、線種の色はあくまでも私の考えでつけたものです。
会社によっては名前の付け方があると思いますので確認したほうが良いでしょう。
ではなぜこのようにレイヤ分けをしなければいけないのか、それは『作業効率を良くするため』、それに尽きると思います。
今回はシンプルな図を紹介しましたが、実際の図面は結構入り組んでいるものです。
図面を修正するときの効率性を考えるとレイヤ分けは必ず必要になります。
私の会社は総合設計会社なので特に建築、機械、電気、土木などのレイヤ名を分けています。
必要に応じて必要なレイヤだけを表示して修正をする。
そのほうが修正の効率が良くなるためです。
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