AutoCADの基本的なコマンドを学習しましょう。
代表的なものを選んでいるので、まずはここで紹介しているコマンドを使いこなせるようにがんばってみてください。
コマンドの使い方はある程度規則性があります。
左クリックでコマンドを選んで、右クリックで決定する。
いろいろ便利な使い方も紹介しているので最後まで読んでみてくださいね。
クリップボードへコピー
クリップボードへコピーこの言葉からなんとなくコピーをするというイメージがしますよね。もちろんそれで間違いではありません。
では以前に紹介したコピーとの違いは何でしょう。
前回紹介したコピーは一つの図面上でのコピーということになります。
図面上の図形をコピーしてそのままその図面上に張り付けるという感じですね。
そしてこのクリップボードへのコピーというのは、選択した図形をウィンドウズのクリップボードに貼り付けるということです。
かえってややこしくなったらごめんなさい。
分かりやすく言うとそうすることでデータ間でコピーの貼り付けができるということです。
例えばDrawing1という図面があるとします。
Drawing1で使用している図形を別のデータDrawing2の図面で使用したいと思います。
このとき通常のコピーでは図形を違うデータに移動することができません。
こんなときクリップボードへコピーをすることで別のデータへ図形を貼り付けることができるのです。
私なりの解釈かもしれませんが、ウィンドウズのクリップボードへ一時データを保存しているという感じなのでしょうね。
では実際にクリップボードへコピーしてその図形を別のデータへ貼り付けてみましょう。
アイコンをクリックまたは「編集」→「コピー」でもコマンドを起動できます。
クロスヘアカーソルがピックボックスに変わりますので図形を選択します。
画像は図形を選択した後です。Enterで完全に画像をコピーしたことになります。
では新規で別のデータを開いてください。
もちろんですがまっさらのデータですね。
では先ほどクリップボードへコピーした図形を貼り付けて見ましょう。
このアイコンをクリックまたは「編集」→「貼り付け」でもOKです。
図形が表示されましたね。
任意の市で左クリックすると図形をおくことができます。
どうですか、データ間で図形の移動ができましたね。
このコマンドの良いところは図形のデータの情報をそのまま持っているということです。
レイヤ名を見てみてください。両方とも同じになっていますよね。
そしてそのデータはWordなどに貼り付けることができます。
結構便利ですよね。
ではもう一つクリップボードへコピーするときの便利は方法を紹介したいと思います。
先ほどは適当に画像をコピーしただけですが、基点を指定してコピーしたいと思います。
基点を指定してクリップボードへコピーしておくと貼り付けのとき希望の位置へ貼り付けることができてとても便利です。この方法私はよく使用します。
「編集」→「基点コピー」でクロスヘアカーソルがただのクロスカーソルになりますので基点にしたいところを選択します。
今回は三角形の重点(円の中心)を選択します。
左クリックで基点を指定するとピックボックスに変わりますのでそのまま図形を選択してEnterをします。
では再度別の図面に移動してください。
貼り付けは先ほどの方法と同じです。
貼り付けのアイコンをクリックするか「編集」→「貼り付け」を選択してください。
基点が円の中心にきていますね。
任意の位置で左クリックをすると基点コピーの終了です。
うまくいきましたか。
私は仕事の最中、このよな図形のデータ間の移動を良く行います。
難しい操作ではないのでぜひ覚えておいてください。
いろんなことに応用することができます。