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さて作図の為に大切なことは多々ありますが、その大切なことの中の一つでもある尺度についてご説明したいと思います。
どのような設計図面でも尺度を持っていなければ、正確な図面にはなりません。
ではAutoCADではどのように図面の尺度を決定するのでしょうか。
AutoCADの尺度
まずはじめに尺度とはどういうことでしょう。
いわゆる通常の大きさの"何分の何"になっているか、ということですね。
図面を描く用紙の大きさにも限界があります。その用紙上に正確な図を描くために通常の大きさ、いわゆる原寸の「100分の1」とか「50分の1」または「200分の1」などで図面上で表現するのです。。
ではAutoCADでのその尺度の作図の方法なのですが、結論から言いますとAutoCADでの作図は実寸で描いていきます。
そもそもAutoCADにはメートルなどの特別な単位はないということです。
長さを1にしたければ線分の作成時に1と入力する、1000の長さの線分を作りたいときは1000と入力する。
なのでAutoCADで距離を入力するときはとくに1cmとか1mなどと入力しないで1000とか200、150などといったように、分かりやすく言えばmm(ミリメートル)の表現をします。
もしも1メートルを1と表現したいのであれば1cmは0.1と表現しなければいけなくなるということになります。
AutoCADは無限の広さを持っているといえます。
どのような大きな図でも原寸で描いていけるのです。
ではその原寸でかかれた図にどのようにして尺度を持たせるのでしょう。
それは用紙の大きさによって決まります。
例えば次のような大きさの用紙があります。
A4サイズ297x210
A3サイズ420x297
A2サイズ594x420
A1サイズ841x594
この用紙サイズは規格上決まった大きさなので変えることはできません。
では次の画像をみてください。
白色の四角形は1000x1000の正方形です。原寸で描かれた図形です。
これを用紙に入れようとしてもこの状態では用紙からはみ出てしまいます。
用紙の大きさを変えてみました。
4種類の用紙を2倍してみました。
かろうじて入ったのがA1サイズの用紙です。
ではこのときの図形の尺度はどうなっているのでしょう。
図形の大きさは変えていません。原寸のままです。
用紙の大きさを変えたのです。
用紙の大きさを2倍したので印刷のときは2分の1にしなければA1サイズに印刷できません。ということは印刷したとき図形は2分の1になるということです。
もしもA4サイズにこの図形を入れたい場合はどうでしょうか。
おそらく5倍ぐらいしなければ図形を収めることができないと思います。
そのときは5分の1で印刷することになります。
A1サイズの用紙を使用するなら2分の1で印刷できて、A4サイズの用紙を使用したときは5分の1で印刷するということになります。
もうお分かりになったでしょうか。
AutoCADで作図された図面の尺度は用紙の大きさによって決定されるのです。
大きくした用紙の逆の倍数をすればよいのです。
余談ですが、話によるとjw-cadは他のcadと違った方法とのことです。
私はAutoCAD以外のcad知識が乏しいので詳しいことは分かりませんが、図形を原寸で描くということは非常に便利だと思います。
設計上面積は距離を知りたいときはやはり実寸が分かったほうが良いですよね。
印刷方法は簡単です。
印刷のとき印刷ダイアログに尺度の設定を行うことができます。
いろいろな尺度が用意されています。
任意の尺度を決定することもできます。
ちなみにインチのときの尺度も使用できます。
私の会社はインチの図面が多いです。
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